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2025.08.04
【After Effects】
3Dテキスト・ロングシャドウの作り方
1レイヤーでロングシャドウを簡単に!
Illustratorを使用して、目立たせたいテキストを3Dにしたり、フラットデザインのアクセントにロングシャドウをつけたりすることがありますが、After Effectsでも、標準エフェクトを組み合わせることで、2Dレイヤーのままで簡単にロングシャドウをつけて3Dテキストをつくることができるんです。
時間がなく、締め切りに追われている時ほど思い出せないエフェクトやエクスプレッション。理屈ではわかっているんだけど…どうやったっけ? そんな疑問に答えます。

1. テキストを配置
まずは、テキストレイヤーを配置します。今回は、文字色を青にし、縁に黒い線をつけました。縁の線はつけてもつけなくても大丈夫です。

2.「塗り」エフェクトを適用
次に、テキストレイヤーを選択した状態で、メニューバーの
エフェクト > 彩画 > 塗り
を適用し、色をつけます。

「エフェクト&プリセット」パネルで「塗り」と検索しても見つけられます。

ここで反映した色は、ロングシャドウの色となります。

3.「CC Radial Blur」エフェクトを適用
2.で「塗り」のエフェクトをつけたテキストレイヤーを選択した状態で、メニューバーの
エフェクト > ブラー&シャープ > CC Radial Blur
を適用します。

Typeを「Straight Zoom」とし、放射状にブラーをかけます。このままでは変化はないため、Amountでぼかしの量を調整します。

数字を+(プラス)方向に動かすことで、外に向かって広がっていくような形に、数字を-(マイナス)方向に動かすことで、中心軸に向かっていくような形になります。Centerで中心軸の位置を変えることで影の方向を調整します。

4.「モーションタイル」を「塗り」の上に適用
「CC Radial Blur」の特性上、テキストのエリアをはみ出すと、ブラーの一部が切れてしまうため、
「塗り」のエフェクトの上(前)に
エフェクト > スタイライズ > モーションタイル
を適用し、エフェクトの効果範囲を広げます。「モーションタイル」はかけるのみで、特に細かな設定は必要ありません。

5.「レベル補正」エフェクトを適用
テキストレイヤーを選択した状態で、メニューバーから
エフェクト > カラー補正 > レベル補正
を適用します。

チャンネルのところを「RGB」から「アルファ」に変更し、ヒストグラム中の「白入力レベル」の三角を左方向へドラッグしていき、透明の情報を絞っていくことでフェード部分を立体的にします。こうすることで、シャープで立体感のある影部分を作ることができます。

6.「CC Composite」エフェクトを適用
テキストレイヤーを選択した状態で、メニューバーから
エフェクト > チャンネル > CC Composite
を適用し、Composite Originalのところを「In Front」とすることで、もともと文字につけていた線や色などのデザインを全面に出します。

7.「CC Radial Blur」エフェクトを調整
最後にバランスを見て、Amountで影の形を調整し、Centerで中心軸の位置を変えることで影の方向を調整し、完成です。

ぜひお試しください!
この方法は、3DレイヤーでCinema 4Dレンダラーを使用して3Dオブジェクトを作り出すよりも調整がしやすく、カメラのサイズに依存することなく3Dテキストやロングシャドウを作ることができます。
標準エフェクトのみで作成しているため、あらかじめテキストアニメーションをつけたものに反映することも可能です。

「エフェクト&プリセット」パネルから「アニメーションプリセット」として保存しておけば、簡単に再利用をすることも! ぜひお試しください。
弊社、chocolate.では、各種デザインのご依頼を承っております。
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Written Byhirayama