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2022.04.22
【Marketing】
取り組むなら今! 動画マーケティングとは?
動画に価値をつける仕組みについてまとめてみました
近年、スマートフォンやSNS、YouTubeをはじめとする動画プラットフォームの普及、5Gの登場により動画市場が急速に拡大し、数多くの動画を目にするようになりました。
また、2020年に発生した新型コロナウイルス感染症の拡大により、人々の対面での接触機会が減少。巣ごもり需要の増加とともに、広告の主戦場は動画にシフトし、商品理解やブランド理解を効率的に行うためのクリエイティブとして企業の動画活用がより一層進みました。
ここでは、重要な存在になりつつある「動画マーケティング」についてご紹介します。
動画マーケティングとは?
動画マーケティング」とは、動画を用いてサービスや商品、自社の魅力などを発信していくマーケティング手法のこと。
ただし、動画を作りただ公開するだけ…というわけではありません。
効果的に活用するために戦略を立てたり、掲載する媒体の設計をしたりなど、事前準備が必要です。公開後は動画がどのくらい再生されたのか、視聴者層はどんな方達だったのか…など、効果の分析も行います。
戦略立案から企画設計、動画作成、公開、分析など全て含めたものを「動画マーケティング」と呼ぶのです。
動画マーケティングの活用が盛んになった背景
株式会社サイバーエージェントの国内動画広告の市場動向調査によると、スマホやインターネットの発達によって、動画広告の市場は以下のように変化しています。
スマートフォンやSNS、インターネット環境の整備が進み、動画コンテンツが広く受け入れられるようになったこと、個人で簡単に動画が発信できるようになったことなどの理由から、動画を視聴する人が大きく増えました。
2024年には6,856億円まで伸びることが予測されているため、動画広告のニーズは増え続けるでしょう。
今後、大手通信キャリアのモバイル通信料のさらなる引き下げや、5Gの普及がさらに進めば、スマートフォンユーザーはますます気軽に動画コンテンツへアクセスできるようになるでしょう。それに伴い、動画広告の市場規模も拡大していくと予想されます。
動画マーケティングを活用する3つの目的
企業が動画マーケティングを活用する目的は、主に以下の3つです。
1.商品の認知度・理解度アップ
ユーザーのニーズにあった動画を作成できれば、視聴・拡散してもらえる確率が高まり、より多くの人に商品を知ってもらえるチャンスとなります。
2.ファン獲得、リピーター化
動画はテキストでは伝えにくい雰囲気や、顧客自身が商品を利用するイメージを伝えられるため、購買意欲をかきたてやすいことが特徴です。
3.ブランディング
動画に企業のBGMやイメージカラーを取り入れたり、キャラクターを登場させ、ブランドの「雰囲気」を作ることで、ブランディングも可能になります。
動画マーケティング、2つの手法
動画マーケティングの手法は詳しく見ると、以下の2つに分けられます。
1.動画広告
動画広告とは、その名の通り動画を利用した広告のことを指します。ユーザーがYouTubeなどで動画を見たときに表示される広告です。
インターネット広告媒体の中でも動画広告の占める割合は大きく、サイバーコミュニケーションズ、D2C、電通、電通デジタルの4社が共同で発表した「2020年 日本の広告費」では、動画広告は全体の約22%程を占めています。
• インストリーム広告
YouTubeなどの動画サイトの動画を再生している最中・前後に再生される動画の広告。基本的に音声がONになっている場合が多いです。
15~30秒のものが多いですが、中には1~3分近いものまであります。後述の他の動画広告に比べると、もっとも活用されます。
スキップが可能な広告でも、必ず5秒は広告が流れます。さらにTVCMとは違い、別のチャンネルに変えられたりすることもありません。
• バンパー広告
インストリーム広告で、6秒で終了する動画の広告。
6秒間、動画を必ず見せることができるので、動画の内容をコンパクトにまとめる必要がありますが、ユーザーの印象に残りやすくなります。
• アウトストリーム広告
アウトストリーム広告の「アウト」とは「外」という意味。インストリーム広告は動画の「中」で展開されますが、アウトストリーム広告はメイン要素となる動画画面の「外」で展開されます。Webサイト・アプリ画面の広告枠やバナー枠の広告や、SNSのPR(広告)投稿などで流れる動画を指します。
動画を視聴するユーザー以外にも動画広告でアプローチすることができ、広範囲への訴求が可能です。
• インリード広告
アウトストリーム広告の1つで、Webサイトのコンテンツの中に配信する動画の広告。スマートフォンの普及により生まれました。インフィード広告の動画バージョンのようなもの。スクロールし、画面に広告が表示された瞬間から動画が再生されます。インストリーム広告とは、掲載される場所が異なります。また、基本的に音声がOFFになっている場合が多いです。
一般的なバナー広告などとは異なり、掲載面上のコンテンツと同じサイズで掲載面を占有できるため、視認率とインタラクション率が高く、画像では伝えにくい自社商品やサービスの魅力をユーザーに伝えることができます。
• インバナー広告
こちらもアウトストリーム広告の1つ。Webサイトを表示した瞬間から、広告が画面に表示される有無に関わらず再生される動画の広告の動画を指します。インリード広告とは、再生のタイミングが異なります。
ユーザー体験を損なうことなく、ブランディング効果が期待できる点が注目を集めています。 また、ニュース記事一覧のようなサイトのメインコンテンツと同じ枠に表示されるので画面占有率も高く、通常のバナー広告よりも視認性が高いというメリットもあります。
• インスクロール広告
インリード広告と同じく、Webページをスクロールし、画面に広告が表示された瞬間から動画が再生されますが、インリード広告とは違い、記事中の広告に限定されません。
単にスクロールすることにより表示されるというタイプの広告を指します。スマートフォン向けプロモーションを中心とした活用が期待されます。
2.動画コンテンツ
動画コンテンツとは、ストーリー性やおもしろさのある映像を配信することで、商品の認知度アップなどをねらうもの。動画をバズらせるだけではなく、結果としてビジネスにつながることを目指しています。
例えば、以下のようなものがあります。
• 集客・SEO動画
• コンバージョン獲得のための動画
• 研究資料動画
• ブランディング動画
動画コンテンツを配信することで、認知度アップ、商品購入者やサービス利用者の増加、企業のブランディングにつながります。
動画マーケティング、3つのメリット
動画マーケティングを活用することで、3つの効果が期待されます。
1.圧倒的な情報量で、記憶に残りやすい
動画は、テキストに比べると、情報量が約5000倍、動画情報を文字情報に換算すると、約180万単語分、Webサイト3,600ページ分とも言われています。
人がコミュニケーションをとる際、五感のうち、「視覚」「聴覚」「言語」の3つ重視していると言われていますが、動画は視覚情報(映像)や聴覚情報(声や音楽)、言語情報(テロップやストーリー)と全てを網羅しているため、その圧倒的な情報量によって商品やサービスの魅力をしっかりと伝えることができ、記憶にも残りやすいのです。
2.視聴までのハードルが低く、多くのユーザーに見てもらえる
テキストのように読み込む必要がなく、世代問わず幅広い層にアピールできます。
YouTubeチャンネルのトップページやFacebookのニュースフィードを見ていると、そこに投稿された動画が自動的に再生されます。画面上で動画が始まると、なんとなく手を止めて、見入ってしまう…という人は少なくないのではないでしょうか。作業しながらの「ながら見」もできるため、視聴されやすいこともメリットです。
スーパーの一角でレシピ動画が流れていたら、思わず見入ってしまい、「今夜のおかずはこれにしようかしら!」と商品を買ってしまった…ということはないでしょうか。
3.狙った層へアプローチしやすく、分析ができる
動画は誰が見てもわかりやすいものになるよう制作されていることが一般的ですが、性別・年齢・地域などから絞り、見せたいユーザーへピンポイントで見せるということも可能です。測定ツールを使えば、どんなユーザーが購入したのか、その結果どうなったのかがわかりやすく、次の施策へつなげられます。
テキスト媒体に比べて、より多くのユーザーにアプローチできるだけでなく、各種コスト削減にも繋がり、メリットは数多くあります。ただし、効果を最大限に引き出すためには、動画マーケティングの知見が必要です。
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Written Byhirayama